DRASTIC TRANSEMOTION

人間に対する感情

ライブ中にデカい声で喋るオタクがうるさかった話

SEXY ZONE repainting Tour 2018』5/2(水)横浜アリーナ公演へ行ってきた

 
行ってきました。
 
コンサート自体は素晴らしく本当に最高だったのですが、後ろの席にいた若い女性数名が、公演中にもかかわらず延々と、それもけっこうなボリュームで私語をなさっており、楽曲やパフォーマンスに集中できず、非常に不愉快な思いをしました。そのことについて書きます。
 
 

\私語?ふざけんじゃないよー/

 
これに尽きます。
 
結果から書きますと、公演途中でさすがに我慢ならなくなり、上述した若い女性数名に対し、けっこうなガチギレのテンションで「おい、歌ってる時しゃべんな」とお伝えさせて頂きました。
それはもうけっこうなガチギレ状態だったため、曲中に後ろへ振り向き、それはもうけっこうなボリュームでもってお伝えすることとなり(正直なところ、実際の表現は「オイ!! 歌ってる時しゃべんなや!!!!!」くらいの語気になってしまいました)、周囲でコンサートを楽しまれているかたがたも「何あの人……いきなりキレて何……引く……」と思われたでしょうし、たいへん申し訳ない思いでいっぱいです。
また私としても実際、その後公演へ再度集中するまでにけっこうな時間を要しましたし、公演が素晴らしかっただけにとても残念で、後味の悪い結果となってしまいました。
 
 

なぜコンサート中に伝えてしまったのか

 
これについては終演後とか本編終了後にでも「あの〜さすがにちょっとおしゃべりがうるさいので控えて頂けると。。。^^;」くらいのライトな伝えかたもあったはずだと思う方もいらっしゃるでしょう。私もそう思います。というか思いました。
なのでここからは所詮言い訳にすぎないという向きもあるかと思いますが、ご容赦頂けましたら幸いです。
 
 

いきなりキレてしまったわけではなく……

 
まず前提として、公演開始時点から私語も始まっていました。さらに「次○○やるよ」などのネタバレ的発言も飛び出し、3月から始まっていたツアーについての事前情報を一切仕入れていなかった私としては、その時点で「おいおい、ギルティ甚だしい奴が居るな……」と思ってしまっていました。この時点で小さく舌打ちをしたかもしれません。
 
その後も私語が止むことはなく、何度か感情ゼロのツラで後ろを凝視したり、小さな抵抗を続けてはいたのですが、公演が素晴らしかっただけにどんどんイライラがつのっていきました。言うまでもないことですが、私はSexy Zoneの歌を聴きにきたのであって、知らない他人のおしゃべりを金払って聞きにきたわけではないのです。
 
また、私語に混じって聞こえてくる笑い声も凄まじくストレスフルなもので、楽曲やパフォーマンスとまったく関係のないタイミングで何度も笑われてしまうと、「あれ? 今面白いとこあったのかな?」となり、あやうく統合が失調しそうになりました。あやういので控えて頂きたい。
 
このように様々な精神攻撃のバリエーションを行使されつつも、「どう注意すればわかってもらえるだろうか」などと考えながら必死で堪えていると、気付けばもうコンサート終盤に差し掛かっていました。
ある楽曲が始まる前に「ペンライトを消してください」というアナウンスがなされ、「あっこれはそろそろ本編もクライマックスでここからマックス盛り上がってくぜ的なやつや」というのを感じ取り、さすがにこれ以降私語を聞かされ続けると厳しいものがあると思い、また、小一時間考えたところで、「真摯な姿勢で、相手に正しく伝わり、改善が見られる」ようなスマートな伝達手段は、残念ながら私の能力では思いつくに至らず、やむなく強い表現で直接伝える運びとなってしまいました。
ただ、伝えたことで私語はほぼなくなったので、結果的・主観的には「伝えて良かった」と思っています。
 
 

Jr.担問題

 
※ジャニーズに興味のないかたは飛ばして読んで下さい
これはあまり書くべきでない話ということを重々承知したうえで書かせて頂きますが、アイドルのコンサートではよく見られる、メンバーが会場の外周に来るパフォーマンス(何と言えばいいのだろう……)が今公演でもありました。
その際、自分の後ろ側にメンバーが来たため、必然的に後ろを振り向く形になったのですが、そうすると彼女たちをどうしても視認することになってしまいます。
正直ツラも見たくないような感情になっていたので、努めて見ないようにしていたのですが、どうしても入ってしまう視界には

バックについているジャニーズJr.メンバーの名前が書かれたうちわ

 
が飛び込んできまして、えーと、マジ頼む……となりました。各位、頼むから宜しくお願い致します。
 
いや私もSixTONESとか好きだし、でも自分をJr.担って思ったことはなく、謎の暗くて深い川が私たちの間には流れているのでしょうか。自分だったら推してるメンバーを明らかにした上でマナー悪い行動とかできないわ……どうしたってそのメンバーへの悪印象に繋がっちゃうじゃん……考えて行動しようよ……!
あとSNSを検索したらJr.担マナー悪いみたいに言われまくっていて、やっぱりそうなんだ〜と思っちゃいました🙅偏見よくない🙅
 
 

わかりあえない可能性

 
彼女たちは、私語の内容から察するに、これまでのツアーにも参加していて、おそらくその際も一貫して推しているJr.メンバーへの応援を中心にされてきたのでしょう。Sexy Zoneへの興味もさほど強くないように感じてしまいました。
 
同じグループのファン同士なら、「話せばわかる」ということもあり得たと思います。しかしながら今回のケースは、必ずしもそうとはいえないものだったように思えてなりません。
 
私を含む我々“セクガル”は、皆、全員、ガチのマジで全員が、赤い薔薇に誓った人間たちです。コンサートでメンバーが言ってくれるように、我々もまたSexy Zoneなのです。
でも、そうではない人もチケットさえ購入できれば、コンサートへの参加は可能だという現状があります。その中には当然、「話せばわかる」わけではない人も含まれてくるでしょう。それは仕方のないことだと思います。
かといって、マナー違反を行う者に対して語気強く注意すべきであるとは微塵も思いませんが、少なくとも直接伝えなければ、他者へ影響を与えるのは難しいでしょう。
 
 

余談1: たとえばの話

 
たとえばもし、このブログ記事がSNS上で“拡散”され、多くの人の耳目を集めたとしましょう。でもそれで彼女たちの意識が勝手に変わったりは、私は絶対にしないと思っています。
SNS上の情報というのは、本当に見るべき、届くべき人には届かないものです。
 
これもたとえばの話になりますが、本当に生活に困窮している人へ、「登録するだけでお金を簡単にGET💓」というプロモーション広告は届きません。なぜなら、本当に生活に困窮している人はスマートフォンやPCなどの情報を得る手段をもたず、それらの情報を伝えてくれる知己も存在しないからです。
また、その広告の真偽も、いったい誰が保証するというのでしょうか。
 
 

その声伝えて

 
もちろん私は、このブログ記事が広く“拡散”されるとは思っていません。というか、そんなことに興味はありません。
なによりも重要なのは、この記事を読んだかたが何を考え、実際に何をするかです。……なんか学校の先生みたいですごい嫌なんですが、自分の不満だけを書いて満足したいわけではないのです。
 
この記事を読んだかたに伝えたいこととしては、今後ライブやコンサート、映画館とか通勤電車の中でもいいです、そういう場でちょっとどうかと思う行動をしている人がもし自分の近くにいたら、その人へどうか直接、あなたの思いを伝えてほしいです。
だって、私だって間違う。よく間違う。何もわからない。だからこそ、伝えるしかないのです。たとえ私とあなたの解釈が違っても、別にいいと思います。昔のえらい人も「わかりあえやしないってことだけをわかりあうのさ」と仰っていました。
 
繰り返しになりますが、我々“セクガル”は全員、赤い薔薇に誓った人間ですので、そうでないかたはまあ、各自頑張っていただくとして、我々は実質Sexy Zoneなので、我々はわかりあえるはずだし、そうありたいし、そうできるはずなので、気持ちは伝えていきましょう。
 
回すんだろ、この手で、この地球(ほし)を……🌏
 
 
 
 

余談2: “一般常識”の揺らぎと変遷

 
ジャニーズのコンサートのみならず、他のアイドルやバンドのライブ、あるいは舞台や映画館の客席においても、《“一般常識”に照らし合わせた場合のマナー違反行動》をするかた、というのは時代を問わず一定数存在しました。
ですが最近になって、「公演/上映/上演中に許可なくスマートフォンを使用/撮影する」という行動に及ぶかたが出てきています。これについては、今回自分が不愉快な思いをした関係で色々と調べていくうちに行き当たり、非常に難しい問題だと感じました。
 
SNSで「ライブ中 スマホ」で検索してみると、「ライブ中にスマホいじってるやつなんなの、常識ないねー」とか、「ライブ中にスマホ使用はマナー違反です!」とか言われており、私は三十代なので世代的にも概ね理解できます。
ですが、もしかしたら今のティーンエイジャーにとっては、スマートフォンで常時誰かや何かとつながっていることが当たり前であり、“一般常識”なのかもしれず、そうなってくるといわゆる「最近の~若い奴~気持ちが~ふわふわワウワウ~ お前とお前は帰ってよし!」状態になってきますよね。
 
なのでこの話は、つながり過剰症候群・SNS依存症といわれるような、いわゆる現代社会の生み出した病理(とされているもの)についてだけ問題視していればよいという単純な話ではなく、常識なりマナーを規定する側に立ったとき、自分がどう振る舞えば良いのか、何が正解なのか誰にも分からないのではないか、そんな絶対的解答が存在しない茫漠たる不安のなかで社会とどう折り合いをつけていくのか、といったこともまたひとつの大きな問題だと考えられます。皆さんはどうですか? 思ったことを発言してみましょう(4,000字書いといて投げやりに終わる)